ライチョウが消音する熊鈴 Type-AとBの違いについて

ライチョウが消音する熊鈴 Type-AとBの違いについて

『Type-AとBの違いって、デザインだけですか?』

こんなお問い合わせをいただくことがあります。

ライチョウが消音する熊鈴は後からType-Aが仲間入りした経緯があるのですが、2種作った経緯や、それぞれの特徴・違いについてまとめてみました。ご購入の際の参考までに、ぜひご覧ください。

Type-A製作の経緯

詳しく触れていく前に、まずType-Aを作った経緯について。

始めに作ったType-Bは、取り付ける金具部分が若干小さめの仕様でした。内寸は17mm。

これはこれでコンパクトでいいのですが、幅広のテープ部分などには少々取り付けづらい仕様で、ザックによっては『どこにつけよう・・・?』と迷うことがありました。細引き状の部分やバンジーコード部分には付けやすいのですが。

対して、Type-Aの内側の長さは最大で50mmほど。幅広のテープ部分にも付けやすくなっています。

また、新仕様を考えるにあたっては、かねてからいただいていた『自転車にも付けられる仕様にしてほしい!』というリクエストにお応えしたいという思いがありました。

Photo by @aya_bikes

ハンドルバー径31.8mmまでは取り付け可能です。巻きつけ部分には金具が当たらないように製作しているので、振動でフレームに傷がつくこともありません。

自転車で山間部に入る時の熊鈴としてはもちろん、揺れの少ない平坦な舗装路ではほとんど音が鳴らないので、鳴らしたい時に揺らして自転車用ベルとしても使えます。優しい音色なので、きっと自然と道を譲ってもらえるはず。

もちろん、手持ちのカラビナと合わせて使うのもあり。付け外しもより簡単です。

熊鈴は、下りや平坦な道では歩く速度が速いのでしっかり揺れて鳴ってくれることが多いですが、登りの場合だと速度も落ち、体が前屈みになる際にベルがザック表面と干渉した状態となってしまい、歩いていても鈴がうまく鳴ってくれない!という経験、皆さんも一度はありませんか? 

私自身もこれまで色々なタイプのザックで試してきましたが、おおよそ、鈴部分が周りと干渉せずによく揺れる位置はザックの下の方かと思っています。(ザックの形状にもよるので一概には言えないのですが)

登りと下りでいちいち付け替えるのも面倒な話なので、ザックの固定の位置に付けておきたい。しかしそのためには、もっと色々なところへ付けやすい仕様にしたい。

そんな経緯もあって、新しいタイプのものを製作することになったのでした。

Type-AとBの熊鈴の違いについて

前置きが長くなりましたが、Type-AとBの熊鈴の違いについて、詳しく解説していきます。

雷鳥で消音する仕組みや、鉄製のベル本体に関してはType-A・Bともに共通です。

雷鳥部分は両面仕様ですので、左右どちらの向きでも入れることができます。

 ★消音の手順については以下のYouTube動画でも解説しております。

 

 ベル以外のパーツの素材に関しては、以下の通り。

  • Type-A・・・真鍮
  • Type-B・・・鉄(アンティークゴールドメッキ)

Type-Aに使用している金属は、革とも相性が良い真鍮製のもの。対してType-Bにはアンティーク調の落ち着いたゴールドメッキの金具を使用しています。(カシメ部分に関しては、真鍮+アンティークゴールドメッキのものを使用することがあります)

パッケージについても、Type-AとType-Bで違いがあります。

  • Type-A・・・専用の箱
  • Type-B・・・簡易的な透明の袋

Type-Bだけを販売していた頃からギフトでの購入が多いと感じていたため、かねてから箱入り仕様にしたいと考えておりました。

 

厚みがあり、デザインもシンプルな紙箱ですので、熊鈴の保管用としてはもちろん、ちょっとした小物入れとして是非、捨てずに活用してもらえると嬉しいです。

 

ご希望の方には、+50円にて箱にリボン掛けをした状態でお届けいたします。そのままプレゼントにもしやすいのでおすすめです◎ 

ちなみに・・・

Type-Bの方をギフトに選んでもらうことは今でも多いのですが、現状Type-Bはギフトラッピングに対応できておりません。申し訳ありません。

 最後に、『どうしてこんなに価格差があるの??』この点について。 

価格差の主な理由は至ってシンプルで、『ひとつ作るのに時間が掛かるから』。使用するパーツなどの違いもありますが、Type-Aの方はType-Bと比べて形が少し複雑で、縫製している部分が2箇所。どちらも手縫いでひと目ひと目丁寧に引き締めて製作しております。また、革の裁断面(コバ)についても切りっぱなしのままにせず、磨きを入れておりますので、製作コストの面でも、自ずと価格差が出てしまったというわけです。

 以上、Type-AとType-Bの違いについて解説させていただきました。ご購入の際は上記の内容を参考にしつつ、ご検討いただければ幸いです。

 その他ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。ご感想やレビューも大歓迎です。

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